白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第3章 消せない昔、消えない今(前)
塞いで貰えなかった声は
今にも唇から零れて響いてしまいそうで
必死にお腹に力を入れて声を殺す
「スッゲェ締め付け
オイカーくんが近くに居るから
興奮してんですかァ??
ヤバ…ブチ込んで壊したくなる…
とりあえず一回イッとけ」
爪を剥き出しにした獣に
あっという間に快楽は天辺を越えて
身体の力はだらしなく抜けて行く
「焦らしまくってマテさせたら
エロい姫凪はどうなンのかねェ?」
すっかり硬さを取り戻した自身を
割れ目にあてがい
ヌチュヌチュと音を立てて
先っぽを沈めて来た
『ダメ…及川さんが…来ちゃう…
時間だって…』
私の声に寄る眉間のシワ
本当に止まらない気なの?!
震えと快感の余韻で動けない身体が
期待と諦めという複雑な支配を感じた
その時
「クロちゃーん!
部長が呼んでるよー!
突入されたくなかったら
隠れんぼは、その辺にしときなよ」
コンコンと会議室のドアが叩かれた
「…チッ…まじかよ…
姫凪、服直してやれんくてゴメン…
顔出してスグ戻るから」