第3章 消せない昔、消えない今（前）

『鉄朗…だめなの、に…私…ｯｯ！』

言葉とは裏腹に次第に揺れが大きくなる腰が
揺れては止まり理性を引き留める

苦しい程の葛藤に溢れそうになる涙を

「ホント素直なオンナ…
大丈夫、さすがに挿れちまったら
トコトン犯すまで止まんねぇから
さっき見れなかった
イキ顔チャント見せろ
俺を見つめながらイッて？」

舌で舐め取り
優しく肉壁が引っ掻かれた

『でも、鉄朗…が…！』

イキリたった自身が肌に当たる感覚は
さっきよりも確実に大きくなってる

「俺は今度ゆっくり堪能する
姫凪、イケよ」

不安そうに見上げる私の唇を塞ぎ
ナカを激しく掻き混ぜた
痺れる快感が身体を巡って
天に昇ろうとした

その時

「クロちゃーん！どこー？」

及川さんの声が響く

う…そ…！
帰ってきちゃったの？！

近くなる声に焦る脳のせいか
私のナカで動く指を締め付けてしまう

「…オイカーくんの声聞いて
締まるとか…煽り過ぎじゃね？」

"違う"と言うより早く
乱れた上半身は更に崩され
胸にしゃぶりつかれる