白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第7章 新たな幕開け
手を取って
消毒液に手を伸ばす
私の身体が
「消毒するなら
こっちの方が良いな、俺は」
『え?』
「姫凪ちゃん
あーん…」
カチンと固められる
え?あーん、って…
「血、垂れちゃう…」
『……ンん!?』
な、に、これ!
顎を跳ね上げられ
ポカリと開いた口の中に
入ってきた
及川さんの指
「痛い…舐めて?」
落ちて来る甘くて
セクシーな声
『…ん、ん…』
「早く…ね?」
見つめられたら
逆らえなくて言われた通り
舌で傷をなぞると
「もっと…舌の絡ませかた
教えられたいのかな?」
見つめあった目に
ギラリと光が入る
恥ずかしい
恥ずかしくて堪らない…のに
「姫凪…」
もっともっと
求めて欲しくて堪らない
及川さん…私、アナタが…
『及川、さん…』
言うなら今だ。
ムードもある
二人きりだし…!
指を舐めるのを止め
気持ちを伝えようと
口を開いた