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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第7章 新たな幕開け


慌てて追いかけると

「今更かよ!
ほーんと、なんでこんな良い男振って
オイカーくんなんかに
絆されるかねェ…!」

不貞腐れた顔のクロが
私を見ながら
ブツブツ愚痴る

確かにクロは良い男だけど…

『"なんか"は言い過ぎ…
悪い人じゃない、と思う…
ただ、最近チョット…
余所余所しいと言うか
何考えてるのか分からない…だけで…』

オイカーさんだって…
負けてない…と、思う…
ちょっとムッとして
言い返しながら
最近引っかかってる件も
ポロリと口から零す

すると

「それそれ。
そう言うのを聞いてやるって
言ってンですぅ
お前は仕事以外には
ホント不器用で
特に恋愛は
素人感しかねぇからなァ
吐き出しなさいよ
聞いてアドバイスするくらいなら
出来るからさ

…ホントのホントは嫌だけど!」

不貞腐れた顔のままだけど
眉は情けなく下げてるけど

「行こうぜ、姫凪」

シッカリ芯の通った声で
私の背中を押す
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