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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第7章 新たな幕開け


まさか…

『クロ、お金ないの?
給料日前だから?
まさか、ギャンブルにハマったとか…』

自暴自棄になっちゃったとか!?

「ば、ばか!
ンなわけあるか!
こちとら結婚まで考えて
貯金してたんだ
それが底つくような
遊び方しねぇわ!
むしろ研磨に時間外で
こき使われて
いつもより懐パンパンだっつの!」

ポカリと叩かれる頭

『だって…クロっぽくない
店の選び方だから…』

「普通の喫茶店じゃ
周り気にして
お前が話し難いでしょうが。
かと言って個室に連れ込むと
俺の理性が保たなそうだし…
木兎の店なら
個室もあるし
どうせ木兎も開店まで
ウダウダ支度してるだろうから
エロい事を我慢するには
最適だと思ったんですぅ!」

戯けながらも
私を気遣う言葉達に

『…クロはやっぱり
優しいね、優し過ぎるよ、ホント』

不覚にも
胸がギュッと掴まれた様に
熱く切なく高鳴る

そんな私に気付いたのか

「んな顔で見てたら
話聞くどころじゃねぇって」

軽く窘める様に呟いて
足を進めるクロ
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