白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第7章 新たな幕開け
「だァから!
色々勘繰って
シンミリしないでクダサイ!
俺が良いって言ってんだから
甘えて来い!」
『優し過ぎ…』
「そうでもねぇって。
もしお前がオイカーくんに振られたら
また俺にもチャンスがあるかもだろ?
その時のために
ポイント稼いでるだけですぅ!」
凹む私のオデコを叩き
『ちょ!良い男感、台無し!!』
「そうそう!その調子
お前は凹んでるより
そっちのが似合ってる
俺は笑ってるお前が好きだから
俺の事は気にしねぇで
なんでも相談しなさいよ」
甘く声を落としてくる
『バカ…』
「ほら、またそんな顔する!
笑えっての!」
グシャグシャ私の髪の毛を乱し
「飯食っても良いんだけど…
お茶するだけにしようかな」
『え?お腹空いてる…』
「良いから!我慢しろ!
食いしん坊!」
ズンズン歩き出す
…食いしん坊!?
女子になんて事を!!
『ちょっとクロ!
どこ行くの?』
「んー…どこにすっかなー
木兎の店
開店前だし借りるか?
そこならタダだし…」