第7章 新たな幕開け

「姫凪〜
帰るぞー」

『うん、すぐ行く』

仕事終わりクロと一緒に
会社を出たんだけど…

「…えっと…どこにすっかな…」

『私は、どこでも…』

「『なんか気不味い！』」

今更ながら変に緊張するんだけど？！

もちろん変な意味じゃない。
えっと…なんて言うか…

「オイカーくんとの事
色々話したそうだし
個室の居酒屋でも行く？」

『ちょ、まだ会社近いのに！
聞こえるかも！！』

恥ずかしいんですぅ！
それ以上に

「オイカーくんは妖怪かよ…
つーか、傷心を押し殺して
相談に乗ってやるんだから
オドオドしてねぇで
ちゃんと話せ！」

『…ごめん…厚かましくて…』

クロに色々申し訳ない気持ちも大きい

だって
自惚れかも知れないけど

「バカ。ンな顔すんなって
お前が幸せになる為なら
なんでもするっつの」

クロはまだ…私を…
それなのに恋バナとか
結構…いやカナリ
私ってオニだよね…