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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第7章 新たな幕開け


クッションを抱き込み
夢に縋る俺の肩を

『及川さん…風邪引く…』

ユラユラ揺らす
甘い声

岩ちゃんにしては
弱々しい揺らし方に
甘過ぎる対応

もしかして
もうちょっと長く
夢見てられるんじゃないかって

「いーやーだー…
おとなしくしてなよ」

声の主の腕をキツく引っ張り
制圧しようと抱え込む

もし、夢が浅けりゃ
この辺で
"なにすんだ、クソ川!"と
ゴリラパワーで
頭が叩かれる

夢を見れるなら
抵抗ないはずだ。

結果は…

「ラッキー…じゃあ、おやすみ」

俺の夢の勝ち
柔らかい温もりは
小さく蠢くけど
そんな抵抗は
無いも同じ

ギュッと抱きしめると
小さな抵抗が心地よく
俺の胸で広がる

この匂い…岩ちゃんにしては
甘いな
手も肩も岩ちゃんとは
似ても似つかぬ程
細く頼りない

国見ちゃん?

いや、国見ちゃんのが
岩ちゃんよりデカいから違うか

じゃあ…誰だ?
猛が居るわけないし
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