白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第7章 新たな幕開け
姉ちゃんなら
岩ちゃんよりキツく
ぶん殴られてるはずだし…
眠りに傾いてた頭の比率を
現実が食いにくる
そう言えば、俺…今って…
『…苦しい…デス…』
だよね!?
家じゃない。
ましてや実家でもない
「ごめん!姫凪ちゃん!
寝ぼけて…ってぇ!」
『きゃ…ぁ!』
温もりを手放して
起き上がろうとして
体勢を崩して
ソファーから
身体がずり落ちた
離せなかった
温もりを抱いたまんまで。
ゴチンと打った頭の痛みが
ぶっ飛ぶ程
「…え、えっと…」
『ご、ご、ごめんなさい!
すぐ降り…ます!』
俺得な光景
俺のお腹の上に
ちょこんと乗っかる
小さな身体
長い髪が
降るように
俺に掛かって
甘い匂いが鼻を擽る
やばい。
このまま色々やっちゃいたい。
身体を入れ替えて
床に縫い付けるのも
俺の上で
小さな身体を乱すのも
やろうと思えば
一瞬で出来る