• テキストサイズ

白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第7章 新たな幕開け


『…ありがとう
クロは優しいね』

本当はナンデモナイって
言うつもりだったけど
クロの声が
優しくて暖かい手が
気持ち良くて

ついつい、甘えた声を出してしまう

「今更かよ!
まぁ、俺が優しいのは
お前にだけだけどなァ…!」

『え~…受付の子とか
総務の子とかにも
ガッツリ優しいくせに~…』

「どこが!?
オマエの目は節穴ですかァ!?
及川くんよりゃモテねぇって」

『…及川さん、ね…』

やっぱりモテるよね
そりゃモテるよね
それなのに私なんか…

「…ったく!
そんな顔しないでクダサイ!
今日は久々に仕事終わり
予定ないから
飯食いに行こうぜ?」

暗くなる私の顔を
大きな手で挟み

「話せば楽になる
道も見えてくる、な?」

真っ直ぐ目を見て囁く

『…良いの?』

「良いって。
言ったろ?俺は姫凪の
味方なんですぅ!
ほら、火傷の処置して
化粧も直して来い!
赤葦にどやされる前にな!」
/ 1242ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp