白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第7章 新たな幕開け
「さすが布施さん早いですね
さっそくですがチョット相談が…」
案の定
イキナリ仕事モード全開で近付いてくる
赤葦さんに
『はい、なんでもどうぞ』
クスリと笑みを零すと
「元気が出たみたいで
良かったです
最近落ち込んでたみたいなんで」
赤葦さんも笑った
『そんなに元気なかったですか?』
「まぁ、そうですね
黒尾さんも布施さんも
どこかギクシャクしてたんで
仕事の効率が下がり気味だったのが
気になってたんです
黒尾さんと仲直りしたのか
それとも別の理由かは
分からないですけど
なんにせよ元気になった
要因には感謝しないと、ですね」
淡々と話しながら
資料の束をドサドサと
机に置き
「では、さっそく
この資料を見てもらいたいんですが…」
眼鏡を掛ける
これ全部!?
ゲンナリするような量だけど
『はーい。
何でもどうぞ』
昨日までより
少し気力がみなぎってる。