• テキストサイズ

白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第7章 新たな幕開け


「…ちょ、姫凪ちゃん
一気は良くない…!」

『ヘーキです!』

だって緊張しまくりで
飲まないと普通に
喋れそうに無いんだもん!

赤い顔をお酒のせいにしたくて
新たな缶を開け
それもグッと流し込む

私は分かってなかった
緊張は取れても
普通に喋れない事は
飲んでも変わらない事を。

『…アレ…なんか…
フワフワ…して…
気持ち悪…ぃ』

むしろ
さっきより厄介な状態になってしまうことを
分かってなさ過ぎた。

「…キミって子は…
俺がどれだけ我慢してると
思ってんだよ…」

いつの間にか近くなった
及川さんとの距離
気分が悪いと突っ伏す
私の背中を
大きな手がユックリ行き来する

『ゴメンナサイ…』

「…いや、良いけど。
他の奴とは飲んじゃ駄目だよ?
俺じゃなかったら
今ここで押し倒されても
文句言えないんだからね」

呆れた声を出しながらも
優しく背中を擦って
介抱をしてくれる及川さん
/ 1242ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp