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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第7章 新たな幕開け


『飲む!飲みます!
ただ、ご飯作ってたら
そっちに気持ちが行っちゃったというか…』

「そうなの?
その割には俺ばっか
食べてる気するけど…」

『そんな事…ないですぅ…
食べるペースがゆっくりなだけで…』

ボソボソ言い訳する私に

「そうなの?
なら良いけど…」

苦笑いを浮かべる及川さん

『なんですか?』

もしかして
”ツマンネェ奴”とか
思ってたり?
早く帰りたいとか
思われてたり??

ソワソワしながら
視線を送ると

「…俺と居るの嫌?」

思ってもみなかった返事

『なんで?』

「お酒もご飯も
全然進んでないし
なんかずっと顰めっ面だし
…楽しくないのかな、とか……さ」

いつも自信満々で
強引なくらいなのに
不安げな表情してる
及川さんに
耳が赤くなって行く音が
聞こえたようだった

『そんな事、ないですよ
ちょっと緊張しちゃってる…だけ』

赤くなった耳を隠すように
髪の毛を弄って
お酒に手を伸ばし
グッと一気に流し込む
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