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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第7章 新たな幕開け


「水、飲める?」

手際よくコップに
冷水を注いだり

「冷蔵庫開けるよ
保冷剤とかある?」

『…はい…』

「冷したほうが
スッキリすると思うから」

首筋を冷やしたりしてくれる

醜態を晒して
恥ずかしくて死にそうなのに

「どう?」

『ん、気持ちいい…デス』

甘えた声なんか出しちゃって。

私どうしちゃったのかな…
及川さんに
もっと触れられたいとか
思っちゃうなんて

『及川さん…あの…』

ヘンだよね

「…片付けは俺がするから
姫凪ちゃんは少し
横になってなよ
ほら、ソファーいける?」

ソワソワした気持ちを
気にも留めず
及川さんは私をソファーへ導き

「これ片したら帰るから」

私に背中を向ける

帰っちゃうの?
…いや、帰るのが普通なんだけど…

『及川さん、飲まないんですか?』

まだ一緒に、いたい…
そんな気持ちを混ぜて
吐き出した言葉に
洗い物をする手が
少し止まった
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