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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第7章 新たな幕開け


認めたくなんかないのに
耳元で低く響く声に
胸の鼓動は早くなるばかり

引き止められた身体
もしかして
このまま抱きしめられたり?
そんな事を思ったのを
見透かしたように

「…そんな怖い顔しなくても
もう無理矢理しないって。
だから警戒しないでよ」

クスリと笑い
私の頭を撫でる

なんだ…って!
なにガッカリしてるの、バカ!!

『…説得力ない。
及川さん強引だし…』

自分で言いながら
思い出してしまう
強引だった
あの日の事を…。

「だし?
その先は?」

『なんでも、な…ぃ…』

きっと今わたしは
何でもない顔なんかしてないし
実際何でもなくなんかない。

ドキドキしてる
香ってくる爽やかな甘さに
降ってくる声に

「俺が言ってあげようか?
強引だし…エッチだし
……ドキドキしちゃう
って、所かな?」

私を捕らえる瞳に。

跳ね上げられた顎
近付いてくる唇

「思い出させてあげようか?
俺でイッた事」
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