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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第7章 新たな幕開け


確信を突いて来る言葉
そして…

唇を外して
肌に当たる唇と舌

頭の中にあの記憶が
フラッシュバックして

「可愛かったよ
あの時の姫凪ちゃん」

同時に苦い想い出も
蘇ってきて

『…止めて…言わないで…』

快楽と

「あ、いや…姫凪ちゃん…」

『なんで…そんな事…
思い出させる、の?
忘れたい、のに……』

痛みが交互に襲って来る

クロを傷付けた事
それでも抗えなかった事

そして
その痛みを忘れて
快楽に溺れたくなってる
ハシタナイ自分が

「うそ!ごめん!
泣かせたいわけじゃなかったんだ」

『泣いてません!
泣かないって…決めました!』

許せない。

疼く身体を必死に隠して
及川さんを睨む
辛うじて涙が止まっている事だけが
救いだった。

大丈夫。
もう流されたりしない。

及川さんからの
快楽なんて
欲しくなったりしない。

クロもきっと
私が及川さんを選ぶ事を
望んでなんかいないもん。

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