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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第7章 新たな幕開け


『…嫌です。BARもお酒も苦手です』

…ちょっと前なら
”あなたも苦手です”って
突き放せてたのに

何で言えないんだろう。

本気で嫌がったら
及川さんだって
強引に誘ったりして来ないはずなのに…

もしかして…

「普通のご飯屋さんなら良い?
俺も飲まないし
飲ませないから、ね?
奢ってあげるから行こうよ
一人飯って苦手なんだよね」

この言葉を待ってるから?

ふと浮かんだ自分の気持ちを
振り切る様に頭を大きく振り

『いや、だから
なんで私なんですか
帰ったら岩泉さんもいるじゃないですか…』

コーヒーが抽出される音に
集中する

私が及川さんに
そんな事思うなんて
ありえないよ。

「岩ちゃんは今日飲み会。
一人で飯食えって言われたの」

『だからって…』
「キミと居たい。
それが理由だよ」

こんな言葉に浮かれるなんて

『及川さん!』

「さっきも言ったじゃん
姫凪と居たい、って」

認めたくない。
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