第11章 『デート』
「バカは、お前だろ」
千陽先輩の肩が、腕が、顔が、
近い。
「僕の気持ちも知らないで…」
千陽先輩の…
気持ち…?
「僕は…」
『は〜い、お疲れ様でした‼︎』
⁉︎
…もう、外⁉︎
さっきまでのドキドキが嘘みたい…
遊園地のスタッフさんがにっこり笑う。
『この遊園地の目だま、大観覧車はカップルに人気ですよ〜‼︎』
「え…」
私達、そんな風に見えてたのか…
… うれしいかも。
『大観覧車には“カップルが一緒に乗ると結婚できる”というジンクスもあるので
是非乗ってみてくださいね』
は、恥ずかしいこと言うなぁ///