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白昼夢第1幕【三日月の満たし方】月島蛍[®18]

第5章 涙の温度


『良かったぁ……!』

ニコニコ笑って僕を見上げる

「そんなに喜ぶ事?」

ホントなんなのこの子。
実は全部計算なんじゃないの?

『喜んじゃダメ?姫凪
蛍くんと一緒 嬉しいんだけど…」

僕を…その…夢中に
させようとしてるの?

「あ、そう。もういいから。さっさときなよ」

ホント今更なんだよ
とっくに夢中なんだから

『う、うん!!』

並んで歩く姫凪を見る
制服を掴んだままの手を取って
繋ぎたい…けど……
また振り払われそうで

洋服越しの体温を楽しむのみで
終わらせてしまった
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