第10章 われてもすゑに…。
『死ぬまでエッチ?』
「そっちなの(笑)エロガキ(笑)
いーよ。僕も相当エロいみたいだから」
『ふふ、知ってる
兄弟だけあるなって思った(笑)』
「今ここでアニキとか
ほんとKY…後でお仕置きだね」
『それが狙い(笑)』
「知ってるよ、バカガキ…
そんな所まで愛しいよ」
『…大好き、蛍』
「当たり前。僕もだし」
静かなバスの中に
クスクス笑う私達の声が
溢れる
それからまた手を繋いで
少しだけ目を閉じる
近くなっていくのに
心は凪いでいる
隣にはいつまでも
愛してくれる人が居るから
死ぬまで変わらないと
それを当たり前だと
言ってくれる人に
巡り会えたから