第10章 われてもすゑに…。
「あ、もしかしたら
淫乱姫凪が誰かと
ヤってるとか思ったかもなー?
どーする??
お前の本性バレちゃうな?
エッチ大好きの淫乱だって
蛍くんが思っちゃうなー?」
イヤ、イヤ、イヤ!!!
蛍きっと私が誰かとしてるって
思ったよ
マコトの声聞こえてるかも
そしたら…私は……
息が上手く吸えない
苦しい………
「良い顔。もっと苦しめよ?
お前だけ幸せだとか
ムカツクんだよ
……嫌われろ…姫凪
捨てられればいい
オマエなんか壊れちゃえ」
涙を流す私の耳元に
マコトが声を落として
嘲笑って部屋から去っていった
苦しくて頭が真っ白になって
私は大声をあげて泣いた