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第26章 帰郷


『ああ、そういうこと…ごめんね?うちの中也が。ほら中也、ごめんなさいは?』

「元はといえば俺に『しないなら一週間くらい喜助さんとこに泊まるから』………悪かったよ」

「「「素直だな…?」」」

自己紹介を一通り終えた後で、黒崎嫁に向かって謝罪させられた。
一応したはずだったのだが、蝶さん曰くダメだったそうな。

「あ、あはは…って、そうだ!澪さん、浦原さんのところに帰らないって本当なの!?泣きついて三ヶ月は離れないんじゃないかって思ってたのに!!」

『私が喜助さんに?どうして?』

「あんなにベッタリだったからつい…あとほら、平子君とかも」

『…私が離れちゃうと中也が寂しがって孤独死しちゃうから』

「どの口がほざいてやがる、そりゃお前の方だろ」

『何?嫌なの?』

「滅相もございません」

即答で否定しておいた。
なんだ?寝起きだからかやけに機嫌が悪いような気が…

と、そんなところで人の気配が。
そう思ったところで相手が判明する。

「おお、さっきぶりだな浦原さん…夜一さんも来たのか!」

「久しいな、一護!まあ澪程ではないか…澪、少し若返ったか?久しいのう…変な男にたぶらかされてないか?」

「澪さん、目覚めたんですね!さっきぶり『久しぶり夜一さん♪うん、大丈夫。変な男はそこにいる下駄帽子さんくらいなものよ』で……、あれ?おかしいな…澪さん?」

片方は初めて見る褐色肌の女…それからもう一人は浦原さん、なのだが。

「ほう、此奴がか…どれ、儂がその唇を奪ってしまえばマシになるかのう?」

『…いいんじゃない?別に、“蝶”そんな人知らないし』

「「「「えっ」」」」

あ、拗ねたこいつ。
完全にご機嫌ななめじゃねえか…しかもそうとうねちっこそうだぞ今回のは。

「…何をしたんじゃ喜助?相当ご立腹な様子じゃが?」

「僕が澪さんに何するって言『うるさい』ぇ___」

突然消える浦原さん…それからその場に舞う白い蝶。

「……澪!?浦原さんに何されたんだ!!?それか反抗期か何かか!!?」

『乙女にそういう質問するのは良くないと思うのよね一護君?』

「お、乙女ったってあんたいい大人じゃな『何?一回地獄に行ってくる?』すんまっせん!!!!」

「澪さん!!?いきなりあたしを飛ばすだなんて酷『それ、嫌いって言った』!!!」

戻ってきた浦原さんの表情が固まった
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