第29章 特別編 天は大野のケツよりも青く
「んあー…」
誰も居ないリビングで、伸びている。
夏に出した綿入りの茣蓙は、とっくに撤去されてふかふかの白いラグに変わってる。
今日は少し寒くて、床暖を入れた。
おかげで、エアコンはつけなくても平気。
あと数時間で俺の誕生日がくるというのに、家には誰も居ない。
そう。三連休の最終日なのに、みんなまだ仕事なのだ。
けしからん。
まあ、俺も昼間はちょっと打ち合わせ出てたけど…
なんせ忙しいんだよ。年末は。
なのに、明日の俺の誕生日はオフ。
月曜日はオフなことが多いから、偶然なんだけどね。
みんなは仕事だから、つまんない…
「うなー…」
クッションを抱きしめて、ラグの上をゴロゴロしてみてるけど、一向に誰も帰ってこない。
床暖は暖かくて、ラグの上は天国みたいだけど、やっぱりさみしかった。
「風呂でも入るか…」
軽く浴槽を洗ってお湯をためる。
その間に脱衣所で、振り付けの確認なんかしてみる。
「んあ…んあ…」
コンサートもあるんだけど、年末は生放送の音楽番組もあるから、ごっちゃになる。
だからちょっとでもこうやって確認作業しとかないと…
俺、天才じゃないしね。
「よし…」