第15章 タイガーリリー
目が覚めたら、温かい塊が腹の辺りに居た。
「和也…」
ソファで眠ってしまった俺にはブランケットが掛けられてて。
そのお腹辺りに顔を埋めて床に座り込んでる。
前髪をそっと上げるとうたた寝していた。
暫く、髪を指で弄んだ。
「ん…?」
「和也、風邪ひくぞ?」
「あ…起きた?ご飯、食べた?」
「ううん…食欲なくて…」
「そっか。なんか作ろうか」
そう言って立ち上がる腕を掴んだ。
「ん?どうしたの?翔」
「…どうも、しない…」
引き寄せて胸に抱きしめた。
「翔…?」
「…このまま…」
暫く抱き合うと、和也は起き上がって飯の準備をしてくれた。
外はもう暗くなっていた。
1日があっという間に過ぎた。
時計をみると、もう19時になろうとしていた。
「今日は、何してたの?ヘッドホン差したまんま寝てたけど」
ダイニングに夕食を並べながら話しかけてくる。
「んー?頭ん中で一人リハーサルしてた」
「ふふ…うまく行った?」
「まあね。だいぶ…覚えてたよ」
「そっか。じゃあ相葉さん焦るねえ…」
「雅紀には負けないよ」
「いい勝負だと思うけど?俺は」
和也は笑いながらソファに寝たままの俺を起こした。
「さ、食べよ?」