第15章 タイガーリリー
気を失ってしまった白い身体をそのままに、ベッドを離れた。
なんてことしてしまったんだろう…
身体が震えてくる。
立っていられなくて、床にへたり込む。
嫌われてしまうなら、最後に思いを遂げたかった。
こんなの言い訳だ…
衝動的に犯した罪の大きさに慄いた。
あんなに怯えた顔を初めてみた。
あんなに苦痛に歪む顔を初めてみた。
なのに俺は止まれなかった。
むしろ、血が沸き立って背徳感でどうにかなってしまいそうだった。
こんなに興奮したセックスはしたことがなかった。
誰が相手でも、こんな快楽を与えられたことはなかった。
それと引き換えに…
この人の男としてのプライドも何もかも、俺はぶち壊してしまった。
人間としての尊厳を踏みにじってしまった。
もう嫌われてしまったら…同じことだ…
とことん嫌われてやる
そんな自暴自棄な気持ちも心の何処かにあった。
でもそれは俺の身勝手な理屈で…
こんなこと許されるわけない…
後ずさった手に、何か当たった。
スマホだった。
手に取ると、画面を開いた。
ロックがかかっていたが、容易に解くことができた。
そこにあったのは、目を疑う言葉だった