第15章 タイガーリリー
ニノ…俺は…
お前のことが好きなんだ
もしもお前の好きなやつが俺だったなら――
家について、車を地下の駐車スペースに止めながらメッセージを打っていた。
何度も打ってはやめ、打ってはやめて…
車が入ってきて我に返った。
車を降りてエレベーターに向かう途中、メッセージを消してしまおうとした。
エレベーターの扉が開いて、乗り込もうとした瞬間後ろから強い力で押された。
エレベーターの壁に身体が強くぶち当たった。
「誰だっ…」
振り返ってその顔を見上げた。
目が覚めたら、自分の部屋の寝室に居た。
半裸で、衣服は引きちぎれて腕や足に絡まってた。
「痛…」
身体中、痛かった。
何が起こったのか、痛いほど身体は記憶してる。
起き上がって、手足に残った衣服を剥ぎ取った。
全裸になって身体を引きずるようにバスルームへ行く。
熱いお湯を出してシャワーを浴びていたら、後ろから流れ出る白濁…
そこに指を入れて掻き出した。
なんの感情も湧き上がってこなかった。
バスルームを出てタオルで身体を拭くと、もう力が入らない。
それでも痛む身体を引きずって寝室へ向かう途中、廊下にスマホが落ちていた。