第15章 タイガーリリー
気がついたら朝になっていた。
ベッドの隣を見ると、もう和也は居なかった。
今日は俺はオフで、和也は仕事があった。
丸々1日の休みは久しぶりで…
けだるい身体をそのままベッドに横たえた。
そういや、中出しなんてされるの初めてで…
いつもちゃんとゴム着けてくれるのに。
少し腹が痛んだ。
この痛みに覚えがあった。
なんだろ…いつだっけ…
こうやって腹が痛かったんだけど、思い出せない。
ぼんやりと目を閉じていると、また眠ってしまったみたいで。
昼頃にまた目が覚めた。
まだ腹が少し痛む。
なんとか起き上がってキッチンに行くと、和也が朝作ってくれたであろう食事があった。
ありがたくそれを温め直して食べると、風呂に入る。
昨日の残滓を洗い流すと、少し寂しくなった。
「和也早く帰ってこねえかなあ…」
部屋着に着替えて髪を乾かすと、リビングのソファで少し横になった。
リハの映像を見ながら、コンサートの段取りを確認していた。
大体の流れは頭には入ったから、後は現場合わせなんだけど…
俺は振り付けの覚えが悪いから、やっぱりちょっと不安になってきて…
音楽プレイヤーを取り出して振りの確認をしようと思い立った。