第15章 タイガーリリー
マグカップのコーヒーを飲み干してブラウザを閉じた。
ずきんと頭が痛んだが、気にせず作業を再開しようとした。
「あっ…」
途端にものすごい頭痛が襲ってきた。
同時に吐き気も襲ってきて、吐きそうになった。
口を手で覆って、フラフラしながらトイレに行って、胃のなかの物を全部吐いてしまった。
「うっ…げえっ…」
「翔!?」
和也が寝室から出てきて、俺の背中を擦ってくれた。
しばらくして白湯をコップに汲んできてくれて、俺の口をゆすいでくれた。
「大丈夫…?ベッド行ける?」
「ああ…」
頭がぐるぐるする…
和也の手を借りて、なんとかベッドまで戻ると目眩がする。
そのままベッドに倒れ込んで、俺は眠ってしまったようだった。
次の朝目覚めると、心配そうな顔をしたニノがベッドに座って俺を見ていた。
「翔…!どう?体調は…」
「あ…?」
ニノだ。
ニノが家にいる。
え…?待って…なんで…?
頭が混乱してる。
「翔…?どうしたの?どこか痛むの?」
心配そうに俺の頬に手を伸ばして温かい手のひらで包んでしまう。
「え…?ニノ…?」
ニノの顔が驚いて固まってしまった。
「翔…!思い出したの!?」