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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第15章 タイガーリリー


でもなんだか知らないうちに指が動いて…
その元となる7月の報道まで記事を遡ってしまった。

「これ…なんか見覚えある…」

俺は一度この記事を見てる気がする。

当たり前か…

付き合う前とはいえ、好きなやつのことなんだから。
調べてて当然だろう。

でも…

俺はいつから和也のことが好きだったんだろう。

男同士っていう特殊な関係なんだから、あの日突然好きになって付き合ったわけじゃないだろう。

和也もあの日は気持ちを確かめあっただけで、いつ好きになったとかそんな話をする余裕はなかったと言っていた。

一個一個、記事を見ていくとその殆どが見たことのあるような感じがした。
やっぱり俺は、調べてたんだな…

8月までの記事はみたことがあるようなものだった。
俺達が気持ちを確かめあった日から後の記事は、知らない感じだったし、内容はデタラメで見る気もしなかった。

ということは、記憶を無くす前まで…
俺はこの件を追っていたのか…?

「やっぱり…ずっと好きだったのかな…」

そう思うと、自然と顔がにやけてしまう。
記憶をなくしてしまっても…

俺は和也を選ぶことができたんだ。

人間の想いって…凄い。

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