第15章 タイガーリリー
「あーやっぱり夜は冷えるねえ…」
「だなぁ…やっぱりもう11月だもんな」
二人で身体を寄せ合うようにして部屋に帰ってくる。
もう皆には俺達が付き合っていることは周知の事実になってて。
特別にみんなに宣言したわけじゃないけど、マネージャーも何も言わなくても和也を俺の家に送ってくるようになっていた。
夜になると冷え込んで、家にはいると真っ先に暖房を付ける。
和也はお風呂場に行って、素早くお湯を入れてまたリビングに戻ってくる。
これが俺達の日常。
「翔」
「ん?」
「ただいま」
にっこり笑って俺の胸に飛び込んでくる。
「おかえり…」
ぎゅっと身体を抱きしめてキスをすると、やっと素の俺達に戻れた。
そのままお湯が張れるまでイチャイチャして、風呂に入って眠る。
一緒のベッドに入って、今日はああだったこうだったと話しながら眠りにつくのがしあわせだった。
「ねえ、明日はオフだよね?」
「ん?ああ…日曜日だしな。久しぶりだな…二人でオフって」
「ゆっくりしようね」
「ああ…でもちょっとまとめないといけない資料あるからな。遊びには行けないからな」
「いいよそんなの…ずっと家に居ようよ」