第15章 タイガーリリー
気がついたら、白い天井が見えた。
「あれ…?」
周りを見渡したら、病院だった。
起き上がろうとしたら、頭が猛烈に痛かった。
「っつ…なんだこれ…」
身体が動かせなくて、そのまままた枕に頭を沈めた。
その時、カーテンが開いて母さんが入ってきた。
「翔、気がついた?」
「え?なんで…」
「車椅子バスケの練習中に、選手と交錯して頭打ったのよ。覚えてない?」
それだけ言うと、またカーテンの外に出ていった。
ここは処置室みたいなところだろうか。
簡易ベッドの上に寝かされていた。
頭には包帯が巻いてある。
しばらくしたらカーテンの中に医師が入ってきて、色々と聞かれた。
とりあえずは頭が痛いこと以外は問題なかったが、結局入院することになった。
「じゃあこれから検査しますので…」
その後、ベッドに載せられたままCTを撮ったりして病室に入れられた。
検査結果は明日、医師から説明があるとのことだった。
「良かったわ。念のため入院の準備してきて」
大きなカバンを抱えた母さんが、病室でため息を付いた。
「よく来られたね。大使館よかったの?仕事」
「まあ、息子が怪我したとあっちゃ、早退くらいさせてもらえるわよ」