第15章 タイガーリリー
それから話したことは、衝撃的だった。
本番が終わって、家に帰ってもその衝撃は抜けなかった。
熱いシャワーを浴びながら、彼女から聴いた話を何度も反芻した。
”実はあのインスタやブログの記事は…私のやったことじゃないんです”
じゃあ誰がやったんだよ…
あんな格好なネタ提供になるようなもの、誰が作ったんだよ。
”わからないんですけど…”
彼女自身、確かに覚えのある写真が使われていて、彼女のやったことだと周りからは思われていて…
”二宮さんから別れようって連絡があって確信しました”
どうして?なんで?
”あれは、二宮さん自身がやったことなんじゃないかって”
なんでそんなことする必要があったんだろう。
そんなに彼女と別れたかったんだろうか。
”彼には…他に好きな人が居たんだと思います”
ずっと彼女の言葉が頭を離れない。
次の日、収録でニノと顔を合わせた。
いつもと変わらず、俺の顔は見ない。
必要最小限のこと喋って、後はゲームをしてる。
ニノの座るソファのすぐ後ろにあるミーティングテーブルに陣取って、ニノがゲームしてるのを眺めてた。
「なあ…ニノ…」
「んー?」
「昨日、彼女と会ったよ」