第15章 タイガーリリー
色々と疑問もあったけど、こんなこと考えてるだけ無駄で。
だってどうにもなるもんじゃない。
この日を最後に、この件に関しても調べるのをやめた。
それからも、相変わらずの日々。
8月も終わり頃になって正月ドラマの主演が決まった。
車椅子バスケ。
パラリンピックの取材を精力的にしていたが、まさか自分がこのスポーツをすることになるとは思っても居なくて。
ドラマの話が決まってから、何度か練習をさせて貰いに車椅子バスケのチームにお世話になっていた。
ハードな練習で、だいぶ身体がなまっている事を痛感した。
そんなある日、日テレの報道フロアで彼女を見かけた。
ニノの熱愛のお相手。
なんとなく、目で追ってしまった。
別になんの話をしようと思ってたわけじゃないんだけど、ふとこちらを見た彼女と目があってしまった。
「どうも、お疲れ様です」
彼女のほうから声をかけてきた。
「お疲れ様です」
そのまま会釈して通り過ぎようとしている彼女をなんとなく呼び止めて、立ち話をした。
話してる内に、やっぱり気になって…
ついぽろりと余計な事を言ってしまった。
「二宮とは会ってるんですか?」
さっと彼女の顔色が変わった。