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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第15章 タイガーリリー


あれから二年…

また夏がやってきた。

「んー…どうすっかなあ…」

またヘッドホンで候補の曲を聴いている。
前回のアルバムは原点回帰がテーマだった。
俺のソロ曲は少しアダルトな曲にして、パフォーマンスもドラムラインを取り入れて、マジ苦労した。

ニノとは…

なんだか距離ができたままで。
別に喧嘩したとかそういうことじゃないんだけど、隙間を感じたままきてしまった。

リオから帰ってすぐにソロの曲を決めて、コンサートの演出も決めなきゃいけない。
なんだか曲を聴いていると、二年前の夏を思い出した。

「今年は…どうすっかなあ…」

イヤホンから流れる曲を聴いていたら、ニノと二人でヘッドホンを分け合って曲を聴いたことを思い出した。

ぎゅっと思わず握った拳に力が入る。

あれから…

妙にニノのこと意識してしまって。
避けられるからなんでかすごく考えて。
仕事が一緒になると、目でニノを追ってしまう。
暫くすると、そうしていないと落ち着かなくなった。

ニノを視界に入れておきたい。

…それが一体なんなのか、自分ではよくわかってなかった。

最近…

それが漸くなんなのか、自覚してしまった。



これは、恋だ。

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