第15章 タイガーリリー
撮影が終わってまた移動車に乗り込んで…
ふっと隣に座るニノを見たら、またほっぺを赤くしてる。
「熱…あるんじゃねえの…?」
「えっ…」
オーバーなくらいキョドって顔を隠してしまった。
「べっ…別になんでもない…」
「どした…?ニノ…」
「も、もう…いつもそんな気にしないじゃん…」
「そんなことねえけど…」
額に手を無理やり当てたら、ますます顔が赤くなった。
「…どした?まじで」
「なっ…なんでもないっ…」
この頃から、なんだかニノの態度がおかしくなった。
楽屋でも俺の隣に座ることがなくなったし、俺と話す時は必ずゲームをしてる。
デジタリアンのツアー中もなんかそうだった。
元々、これだけ長くグループをやってると、お互いの顔をちゃんと見ないで喋ることなんてザラで。
テレビとかグラビアを撮る時以外は、別段そんなことも気にならない。
だけど、それに輪をかけてなんだかニノの態度がおかしい。
皆に聞いてみたけど、そお?なんて返されて…
ニノの変化にはどうやら、俺だけが気づいてるみたいだった。
いつも持ち歩くゲームの種類増えたし…
なんか隙がなくなったっていうか。
なんだろ。上手く言えないんだけど…