第14章 きみどり scene5
それからまるまる1日、どこにも行かないでずっと部屋に二人で篭ってた。
ご飯は時間になると、自動的に来てくれるし…
なんの心配もなくなったかずは、徐々にごはんを食べられるようになった。
暇さえあれば、ふたりで露天風呂に浸かって、まるで湯治にでも来てるみたいになった。
だんだん、かずの顔色が良くなって…
前みたいに、本当にしあわせそうに笑ってくれて。
本当に本当に嬉しかった。
しあわせだった。
箱根に来てから3日、見違えるほどかずは元気になった。
「良かった…」
迎えに来てくれた相葉ちゃんは、とっても嬉しそうで。
その顔をみて、かずは照れくさそうに下を向いてしまった。
「ご、ごめんね…心配かけて…」
「ううん…いいんだよ。ニノ、おつかれ…」
その”おつかれ”は本当にかずを労ってくれてるのがよくわかって…
おもわず俺は泣きそうになった。
かずも一緒だった見たくて、憎まれ口を叩いた。
「あ…あいばかっ…」
「なあんでだよおっ!」
「ばかばかっ…」
ほんと、素直じゃねえんだから…
「もうっ…さ、行くよ?乗って乗って」
相葉ちゃんは今日は目立たない国産車で来てた。
マセラティは、二人乗りだからしょうがないか…