第14章 きみどり scene5
その言葉通り…
次の日、翔ちゃんが箱根まで来て、スマホをチェックして、クラウドしてたのまで全部画像を消してくれた。
俺と、かずの目の前で。
「もう、安心して…?あいつの始末はちゃんと付けるから」
あいつは、昨日のうちにチーフが東京まで連れ帰ったということだった。
相葉ちゃんと潤は仕事があるから、朝イチで箱根を出発していた。
「え…だって、どうすんの?」
「…社長に言ってあるから、もう大丈夫だよ」
「えっ…ジャニーさんに言ったの!?」
「ニノ…もっとお前が早く言ってくれてたら…」
「ごめん…翔さん…」
「ま、けーこさんにもどうしようもできない質のもんだからさ…ニノが何も言えなかったのもわかるけどさ…」
「え…?けーこさんって…」
「まあ、今度ゆっくり話すから…」
翔ちゃんは立ち上がると、安堵したみたいに息を吐き出した。
「とりあえず、今日と明日ゆっくりしなよ。ね?帰りは予定通り迎えに来るから…」
「翔ちゃん…」
「智くん、ニノを大事にしてね…?」
「うん、ありがとう…翔ちゃん」
ベッドに寝たまま起き上がれないかずの頭を、ぽんぽんと撫でて部屋を出ていった。
「かず…良かったな…」
「うん…うん…」
ぎゅっとベッドに座る俺の服の裾を持ちながら、かずはまたきれいな涙をこぼした。
そっと指でそれを拭うと、温かかった。