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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第11章 グレイscene4


マネ達が智くんの家から引き上げたのを確認して、深夜、マンションに来た。
そっと玄関の鍵を開けて入ると、部屋の中は真っ暗でシンとしていた。

寝室のドアを開けて入ると、ベッドに智くんが横たわっていた。

…三日前より小さくなった気がする…

熱を出していたっていうのに…寝込んでいたっていうのに…
こちらからのメッセージに智くんはきちんと答えてくれていた。
だから、全然体調が悪いなんてわからなかった…

「智くん…どうして…?」

どうして、何も言わないの…
それとも、言えないの…?

一年前言えなかったあの言葉…


俺が、憎いって


「智…」

薄っすらと目が開いた。
俺を見ると、智くんは微笑んだ。

「…ごめんね…?」

たったそれだけ言うと、また目を閉じた。

「…なんで、謝るの…」
「心配…したでしょ…?」

そっと俺の手を握ると、また微笑んだ。

「それとも…死んだほうが良かったかな…」

弱々しく握られた手が離れた。

「…もう、解放してあげる…」
「智…」
「自由になって…翔…」

声が震えた。
そのまま智くんは身体を横に向けた。

ゆっくりと身体を丸めると、そのまま泣き出した。

「ごめんね…壊すことしかできなくて…」

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