第11章 グレイscene4
「ねー、俺達の風の日も国民の祝日にならねえかな~。こんなに台風の多い国なのにさあ…おかしいよねえ?」
くるんと目を上に向けて、小首を傾げる。
それから俺と潤の顔を交互に見る。
風の日は確か2月…
前にラジオに来てたメールに書いてあった気がする。
2月じゃ、台風で風の日にゃならねえだろ…
でもニノはなんだかスネスネしてる。
リーダーたちが羨ましいのかな…?
ふとニノを見つめる潤と目があった。
ふいっと潤は目を逸らした。
また、そんな目でニノのこと…
それからも収録がある度にニノは”風の日がない”とうるさい。
別に本気で言ってるわけじゃないんだろうけど、リーダーと翔ちゃんがはしゃぐ度に、なんだかそんなことをぶつぶつ言ってる。
翔ちゃんのオリンピック取材の壮行会と言う名のプチ飲み会を俺んちでやってる今日も、そんなことを言い出した。
5人だけで、極秘の飲み会。
もうだいぶ酒も入ってて、ぐだぐだになってきた。
翔ちゃんとリーダーはいちゃいちゃしながら、ラグに寝転がってる。
付き合ってもう何年も経つけど、相変わらずラブラブだ…
見ててハズカシイ…
”風の日”は完全になんだか俺と潤へ絡むネタみたいになってて。
酔っ払ったニノは俺に寄りかかったり、潤に寄りかかったりしながら、”風の日がない”とぶーたれていた。
やたら…バチバチと潤と目が合う。
知ってるんだよ…?潤…
おまえもニノの事狙ってんだろ…?
「ねえ、相葉さん。風の日作ってよ~」
「もお…あるからいいじゃん」
「国民の祝日にしたいよぉ~」
「ばか…んなことできるわけないだろが」
「ねえ~…」