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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第11章 グレイscene4


あたふたと準備を始める翔くん。
もう…しょうがないな…

「…翔?」
「えっ?」
「…こっちきて」
「え…?うん…」

翔くんはおとなしく俺の隣に来てしゃがみ込んだ。

「…ほら、見て…」
「え…?」
「…これ、翔だよ」

小さく小さく、画面の隅に描いた少年。
可愛らしいくりくりとした瞳に、くるりんまつげ。

「こ、こんなかわいくないよ!」
「…かわいいって…」

くすっと笑いながら翔くんの頬を撫でた。
くすぐったそうに、肩をすくめる。

「俺って、智くんにはこんなに見えてるの…?」
「…そうだよ…翔はかわいいもん」
「もっ…もう…男なのにかわいいとか言うなよ」
「…嫌?」
「嫌じゃないけど…どうリアクションしていいかわかんない」

ぷいっと窓の方を見ると、少し赤くなった。

「…俺が言ってもだめ…?恥ずかしい…?」
「もう…智くんが言うから恥ずかしいんだろ?」
「…なんで?」
「いやだ!言わないっ…」

慌てて立ち上がると、サイドボードにおいてある鍵をひったくるように握った。

「お、俺、でかけてくるもんっ!」
「…嫌…」
「え?」
「…でかけたら、舌噛んで死んでやる」
「なっ…なに言ってんだよ…」

固まる翔くんをみて、内心にんまりした。

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