第11章 グレイscene4
片付けって言っても、もう半分終わってるのに…
「よっしゃあ!勝った!」
「やったー!」
「……。」
翔さんがだまって自分のグーを見つめてる。
「じゃあ、お父さん。食洗機に残りの食器入れて、明日のお米セットして、それから明日燃えるゴミの日だから、ゴミ集めてきてね?」
「母さん…ゴミまでやるのか…」
「だって片付け半分終わってんだもん…」
そういうと、お父さんはため息をついてキッチンに入っていった。
なんかかわいそうだったかな…
酒盛りを始める相葉さんとカズヤを残してそっとキッチンに入る。
ワイン片手に食洗機に食器を入れる翔さんは、キッチンドランカーの主婦のようにやさぐれていた。
「翔さん…」
「なんだよ。あっちいってろよ」
ぶすっと拗ねながら言う翔さんはとても40前には見えなくて…
「翔さん、ゲームしよ?」
「は?」
「勝ったら、ゴミは俺が回収してきてあげる」
「ほう…」
にやりと笑うと、一つ頷いた。
「どんなゲームだよ」
食器を食洗機に入れる手を止めないで聞いてくる。
「どれだけ大好きかゲーム」
「は?」
「あ、せっかくだからあの人達も参加してもらおう」
翔さんの手を引いてダイニングに行くと、3人まとめて引っ張ってリビングのラグの上に座った。
「なあんだよ?和」
「にーの、なあに?」
ふわんふわんに酔っ払った二人は上機嫌。
「これからどれだけ大好きかゲームします!負けた人はゴミ収集ね!」
「わあ!やるー!」
「なんだよそれ」
「今から説明します」