第11章 グレイscene4
なんとか書類の山を片付けて、やっと夕飯にありつけたのは夜の9時を過ぎていた。
「まじ…もう…お腹と背中がくっつくぞ!」
相葉さんががっつくようにご飯を食べてる。
カズヤもその隣で負けじとガツガツ食べてる。
…お母さんは嬉しいですよ…
翔さんはまだ書類を片手に眺めながら、晩酌といった体で優雅に晩飯。
俺は飢えた子どもたちにおかわりをしてあげながら、ちびちびと摘んでた。
「今からこんなんじゃ…来年入ったらもっと大変だろうなあ…」
「何いってんの!来年バタバタしないために、前倒しで書類片付けてんだから、大丈夫だよ!」
カズヤがごはん粒を飛ばしながら言うから、おかしくて。
「食べてから喋りなさい」
「はあい…」
ひとごこちついたら、なぜか飲み会みたいになってきて…
翔さんの飲んでたワインを相葉さんがお裾分けしてもらってたら、勝手にカズヤも冷蔵庫からチューハイの缶を持ってきて。
俺が片付けしてる間に、どんどん3人は調子に乗ってきた。
「かーず!ちょっとこっちきて!」
「うもーなんだよぉ…」
食洗機にまだ食器を全部入れ終わってないのに…
手を拭きながらダイニングに行くと、皆立ちあがってた。
「なにしてんの?」
「これから後片付けじゃんけんするから、和は座ってて」
そう言って強引に椅子に座らされた。
「片付けじゃんけん…じゃんけんぽーんっ!」
おい…それ、男気じゃんけんだろうが…