第11章 グレイscene4
ジャージに着替えてステージに向かう。
既に潤の声がバンバン響いてる。
作業中にステージに4人で登らせてもらって、入の挨拶をさせてもらった。
「おはようございます!入りが遅くなってすいません。全員揃いましたので、ラストよろしくお願いします」
マイクで挨拶すると、アリーナからスタッフさんの拍手が返された。
全員で頭を下げてステージを降りると、潤からリハの指示が飛ぶ。
バックステージに移動して、準備する。
トラスに寄りかかりながら、ステージ上のリハの進行具合を確認していると、また後ろから雅紀に肩を抱かれた。
「ん…?どうした?雅紀…」
「まだ、本番まであるから…力抜けよ?」
「大丈夫だって…」
そう言ってはみたけど、抱かれてる肩から伝わる体温は俺をほっとさせた。
「ほら…こんなに筋肉がガチガチになってる…」
そう言って、喉のツボがある二の腕を擦ってくれた。
雅紀の手のひらは温かくて、少し身体が緩んだ気がした。
「ん…ありがとう…」
そう言うと、微笑みながら雅紀は離れていった。
その後姿を見送りながらイヤモニを耳に差し込んだ。
各チーフから飛んで来る声…
ああ…アリーナツアーもいよいよ終わりなんだ。
頑張ろう。