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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第11章 グレイscene4


横アリ初日。

「翔ちゃん、忘れ物ない?」

慌ただしくアリーナ入りした俺と雅紀は、とりあえず楽屋に急いだ。
潤は既に会場に入って調整を行っているという。
智くんとニノはもう楽屋で待機してた。

「遅い!翔さん!」
「わりい、どう?」
「もう潤くんぴりぴりっすよ…」
「悪かったな…俺ももうリオ行くからバタバタでさ」
「そうだよね。お疲れ、翔くん」

智くんがソファからこちらを見た。

「うん…でも、今日明日はファイナルだからね…気合入れるから」
「うん。よろしくね」
「頼むよ、翔さん」

二人が右手を差し出してきたから、がっつり握手した。

「翔ちゃん…」

雅紀が俺の肩を抱いた。

「ん?どうした?」
「肩に力入ってる…」

そっと耳元で言うと、肩をぽんぽんと叩いて離れていった。

…なんで、わかったんだろ…

正直、ここんとこスケジュール詰まり過ぎてて、ちょっと頭が混乱してる。
わかってたこととはいえ、体調崩したりもして予定通り行かないことが多くて。

それにオリンピックは既に始まってて、競技結果を追いかけるだけでも大変なものがあった。

そう、だけどね。
これはわかってたことだし、引き受けた仕事だ。

途中で投げ出すことはできない。

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