第11章 グレイscene4
「風呂に湯張ってくるから、おまえ入れよ」
「え…?なんで?」
「風邪の時は風呂に入ったほうがいいらしいから」
そう言って頭を撫でるとベッドを離れた。
風呂を洗って準備して戻ろうとしたら、洗面所に和が座り込んでた。
「わっ…なにしてんの」
「別に…」
体育座りをする和を立ち上がらせると、リビングに連れて行った。
「お湯張れるまで、おとなしくしてろよ」
「だって…」
そう言ったまま黙りこんだ。
しょうがないからポカリをチンして和也の前に置いた。
「それ飲んでから風呂はいろうな」
「…わかった…」
和がゆっくりとポカリを飲んでいる間に、お湯が張れた。
バスタオルなんかを用意してリビングに戻ったら、やっぱりソファの上で体育座りをしていた。
「なにやってんの?和…」
「別にぃ…」
「さ、風呂入ってこよ?」
和の身体を支えながら風呂場に連れて行く。
脱衣所に着くと、身体を離した。
「大野さん…」
「ん?」
「…なんでもない」
そう言うと、ぷいっと向こうを向いてパジャマを脱ぎ始めた。
「…じゃあ、ゆっくり入れよ?」
無言で頷くのを見届けてドアを閉めた。
そのままキッチンに行って、おじやを作ることにした。
二人分だから、結構な量になった。
味見したらうまい。
「俺って天才…」