第11章 グレイscene4
「いーやーっ」
「だめっ熱測ろう?」
「熱ないもん」
こんなときの和はガキに戻ったみたいになる。
「和…?わかってるでしょ?」
「…いやだもん…」
暴れると余計に熱が上がるよ?って言ったらおとなしくなったから、パジャマのボタンを一個外して体温計を脇に差し込んだ。
ぴぴっと音がして見てみたら、7度8分…
「んー…医者いくか?」
「やだ」
「じゃあどうすんだよ…」
和が俺に向かって手を伸ばす。
ぎゅっと握ってやると、ちょっと安心した顔をした。
「寝てたら治るから…」
「もう…わかった」
こいつも大人だから、本当にやばいときは病院行くだろう。
そう判断して、俺は和のとなりに潜り込んだ。
「夜までに熱下がらなかったら、病院連れて行くからな?」
「うん…」
ぎゅっと和の身体を抱きしめると、和は俺の肩に頭を載せた。
「あったかい…」
そう言って眠りに落ちていった。
昼近くになって、和は汗塗れになってきた。
一度揺り起こして着替えさせようかと思ったけど、やめて風呂に入れることにした。
「和、起きろ」
「ん…」
声がかすれてる。
額に手をやると、少しだけ下がってる気がした。