第11章 グレイscene4
「ばっ…ばかっじゃないの!?潤くんっ」
そう言ってニノは立ち上がると、なぜか俺の二の腕を殴りつけて向かいのソファでふて寝を始めた。
「おい…潤…どうしてくれんだよ」
「え…?もしかしてまだだったの…」
潤は呆れたように俺たちを見ていた。
えっちどころか…キスだってまだ。
今年の6月。
そう、こんなに長く居るのに、何故か今年。
俺たちは、両思いになった。
偶然だった。
ニノの誕生日、俺はメッセージを入れた。
例のごとく”おめでたまきん”。
そのメッセに、いつもなら返事はくるんだけど、今年に限ってこなかった。
2、3日待ってみたけどこなくて…
あんまりしつこくするのもあれかなと思って放っておいたんだけど、やっぱり気になって。
ニノに個別で連絡してみた。
でも電話にもでなくて、ますます気になって。
マネに確認して、ニノがオフの日を狙ってマンションに行ってみた。
突然行くのもあれかと思って、マンションの下からメッセージを送ってみた。
返事は来なかったから、一応部屋の呼び鈴だけは鳴らしてみた。
「留守かな…」
帰ろうとしたその時、エントランスに駆け込んでくる人影。
「相葉さん…」
息を切らしたニノがそこに立ってた。