第11章 グレイscene4
後で放送された映像見たら、うまく編集やガヤでごまかしてくれてたけど、相当この時の大宮SKは際どかった。
問題はね…
その収録の後…
俺、次の日夜会の収録だから、しかも2.5本撮りだったから、早めにうちに帰ったのね。
シャワーしてリビングに戻ったら、居たの…
大宮SKが…
「ど、どうしたの…?」
わかってる…何の話、しにきたのかはわかってるんだ…
「へえ…恍けるんだ…」
ニノがソファの背もたれ越しに凭れながら俺を見てくる。
「惚けてなんか…」
「あんな可愛い顔しちゃってさ…」
「えっ…」
「いっつも、風磨にあんな顔見せてんの?」
「ちょっと…あんな顔って…俺、普通にしてただけだよ?」
「なに言ってんだよ…蕩けそうな顔してたくせに…」
急にニノが傍に立ってる智くんの左腕を掴んだ。
「”おお、ちゃんと手入れしてるじゃん”」
「”はいっ!兄貴に貰ったもんだから大事にしてます!”」
「”いい子だ、風磨”」
智くんとニノは、前室での俺達の会話を再現して、じとっと俺の顔を見た。
「イチャつきやがって…」
チッと舌打ちすると、智くんは俺の方に歩いてくる。
その眼光が鋭くて、思わず俺は後ずさる。
「わかってないよな、翔は。俺達が怒ってることなんて…」
ドアにぶつかってしまった俺の顎をくいっと手で持ち上げると、顔を近づけてきた。
「自分が誰のものか…その身体にみっちり教えないとなあ…なあ?和也?」