第11章 グレイscene4
スタジオに移ってのトークは盛り上がった。
カンペにハズカシイこと書かれて、噛んじゃうし…
しかも、なんだか大宮SKが不穏だった。
「凄い楽しそうに喋ってた。さっき、二人」
「あ、俺ら?」
「だから、すげえね、さっきイケイケって言ってたんすよ」
ニノが智くんの腕を掴む。
智くんはおもいっきり不満顔で俺の事見てる。
え?俺、なんかした…?
「…そうだよ」
智くんだって、この前一緒に仕事して風磨と連絡先交換したじゃん…
「お前も仕事してたんだから、イケイケって言ったら…”あそこにはいけねえよ”…って言うくらい、二人の仲がね?」
「よかったもんね」
智くんの口がとんがってる。
「違うよ…」
「入っていけない…」
「やっぱ違うんスね…」
ニノは腕組みしちゃってる…
やばい、なんかまずい。誤解してる…
まだふたりはごちゃごちゃ言ってる。
「やでも連絡先の交換もしたわけじゃないですか…」
「したした、結構いろんなやりとり…」
そう言って智くんは俺の顔をちらっと見た。
「してるよ?翔くんの知らないところでね?」
ぎりっと目を見開いておもいっきり、ドヤ顔してきた。
ああ~…やっぱり、勘違いしてる…
「や、ちょっと待って…ヤキモチ…ヤキモチ妬かないから…」
でもちょっと、そういう風に言ってくれるのも嬉しくて、なんか俺、笑っちゃった…
「妬いてるよ?」
智くんはにこやかに怖いことを言った。