第11章 グレイscene4
翌々週。
札幌も一回目の東京も終わった翌日。
やっと二人のオフが重なった。
智くんが、すがるような目でコンサート期間ずっと見てくるから、疲れてるけどこの日会うことにした。
夜になって居酒屋に集合すると、智くんに紙袋を差し出した。
「なに…?これ…」
「いいから。これ、プレゼント…」
智くんは恐る恐る紙袋の中身を見た。
「わっ…」
慌てて紙袋の口を閉じると、真っ赤な顔をして俺を見た。
「これ…買ってくれたの?」
「うん。ネットで取り寄せたんだ」
「翔ちゃん…ありがとう…」
「ん。智くんが真剣だからさ…俺もなんか協力したくてさ…」
そうは言ったけど、実は俺も興味津々で。
智くんのためにアダルトグッズまで取り寄せてしまった。
あまり考えないようにはしてたけど、ちょっとそういう目で…
「翔ちゃんっ…教えて?」
智くんの必死な声に、いけない妄想をやめた。
「うん…じゃあ、ちょっとナマナマしいけどいい?」
「うん…」
ごくりと唾を飲み込むと、智くんはビールを飲み干した。
「よろしくお願いします!」
How to SEX…
しかも男同士…
こんな講義、する日が来るなんて思いもしなかった。